税務戦略

Mulberry Group plc - 税務戦略に関する声明

本声明は、Mulberry Group plcおよびその子会社(以下「当グループ」または「マルベリー」)の戦略的税務目標と、2020年3月31日を期末とする事業年度の税務および税務問題への対処に関するグループの方向性を示すものです。以下の情報は、2016年財政法附則第19条16(2)項の要件に従って提供されています。

はじめに

当グループの税務戦略は、マルベリーの取締役会(以下「取締役会」)によって定期的に見直しが行われており、現地法、国際法および慣行に従い、グループが事業を展開している各管轄区域において適切な税額を支払うというものです。マルベリーの事業活動では、法人税、雇用税、社会保障、関税、その他の税金を含む諸々の事業税が発生します。さらに、当グループは政府機関に代わり、従業員税および間接税(売上税や消費税など)の回収と支払いを行っています。当グループは、英国の税法および国際税法のコンプライアンスを徹底するための方針およびガバナンス手順を導入しています。

マルベリーは、しかるべき税額をしかるべき時機に確実に支払うことを目的とし、リスクの低い税務戦略を維持するとともに、以下のような取り組みを行っています。

  • 税務に関連する全ての適用法令を順守すること
  • 事業展開している全ての税管轄地域における税務当局と、オープンな関係を維持すること
  • 当グループの法的構造および法令構造に沿った税務戦略を実行すること
  • 脱税や脱税促進を一切容認しないゼロ・トレランスポリシーを徹底すること
  • 適切なガバナンスが適用されるよう、税務リスクの管理に努めること

当グループの透明性に向けた継続的な取り組みと英国の法的要件に従い、本文書は当グループの以下の項目について説明しています。

  • 税務リスク管理に対するアプローチ
  • 税金対策に対する姿勢
  • 税務リスクの許容レベル
  • HMRC(英国歳入関税庁)との取引および関係に対するアプローチ

税務リスクの管理

マルベリーでは明確な税務方針、手続きおよび管理を実施しており、これらは最高財務責任者が監督するとともに、社内、および必要に応じて社外の税務専門家が監視および検証を行います。重要な税務事項は、必要に応じて取締役会に報告されます。当グループでは、英国および海外の税務ガイドラインおよび法律に準拠しているとみなされる、リスクの低い税務方針を維持しています。税務リスクが認知された場合は、当該リスクの管理方法について適切な結論が得られるよう、問題ごとに評価を行います。不明瞭な点がある場合には、通常、社外に助言を求め、当グループのアプローチに間違いがないかを検証します。

税金対策に対する姿勢

当グループの税金対策は、リスクが低く、将来の発展を考慮に入れた事業の商業的ニーズに基づくものであると同時に、全ての関連法令のコンプライアンスを徹底した上で、節税の実現を目指すものであります。当グループでは、OECD移転価格ガイドラインを企業間取引に適用し、国際的な要件に確実に準拠するため、社外の専門家によって検証されたプロセスを文書化しています。正しい税制措置を実行するために、重要な取引に関して、または、当グループの税務部門が特定の分野において必要な専門知識を有していない場合、社外から税務に関する助言を求めることがあります。

税務リスク

当グループでは、税務リスクとその管理方法について定期的な見直しを行っています。当グループでは、英国および海外の税法や規制へのコンプライアンスを徹底する方針を策定するとともに、税務リスクを特定し、許容範囲内に留めるよう軽減する体制を整えています。

HMRC(英国歳入関税庁)との取引および関係

当グループでは、当グループが事業を展開する地域の人々、環境、コミュニティーに良い影響をもたらすことを目指しており、税務当局との関係においても、これらの行動規範が反映されています。当グループでは、誠実な事業運営に加え、可能かつ妥当な場合、問題発生時には税務当局と積極的に連携をとることで、効率的な問題解決につなげるよう努力します。

また当グループでは、文書でのやりとりおよび納税申告において公平、正確、迅速な情報開示を行い、問い合わせや情報開示の要求に迅速に対応するよう全力を尽くします。利用が可能な場合には、適用される法律に従って税金軽減や税制上の優遇措置の適用を申請します。

現在、HMRCにおいてマルベリー担当の納税者コンプライアンスマネージャー(以下「CCM」)はおりません。

2020年3月31日