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二酸化炭素排出量が世界最小のレザーを使ったコレクション

未来へのストーリーが詰まったブランドのアイコンバッグが誕生

今年初めに発表されたマニフェスト、「Made to Last」は、2035年までに二酸化炭素排出量実質ゼロを達成し、再生型・循環型ビジネスモデルへ転換するという、マルベリーの意欲的な取り組みを宣言するものです。

二酸化炭素排出量が世界最少のレザーを用い、英国サマセットにあるカーボンニュートラルの自社工場で製造された限定モデルのアンバリー サッチェル。透明性の高い、地域密着型のサプライチェーンを他に先駆けて導入し、原料の調達から最後の仕上げに至る全工程を英国国内で行ったサステナブルなバッグは、レザーグッズに対しマルベリーが掲げる今後のビジョンを示すものです。

マルベリーの戦略パートナーであるムーアヘッドは、スコティッシュ・レザー・グループに属するタンナリーで、皮革産業では極めて珍しい熱エネルギー発電機を有しています。最新鋭技術を駆使したこの装置は、固形廃棄物を蒸気に変換し、エネルギーとして回収・再利用する、サーマルリサイクルを可能とします。

熱エネルギー発電機を利用することで、寿命に達した古いレザーを燃料に変え、新たなレザーの生産に役立てる、革新的な再生スキームを構築できます。つまり、製品寿命を迎えたマルベリーのバッグを買い戻し、ムーアヘッドの革新的技術を利用して熱エネルギーへと転換することで、古いバッグが新しいマルベリーバッグの生産を支える、循環型サプライチェーンを実現することができるのです。

マルベリーでは環境再生型農業に取り組む農家と連携して、レザーの原料となる原皮を調達すると同時に、業界のパイオニアとして環境負荷低減と廃棄物ゼロを推し進めるタンナリーと手を組み、レザーの生産を行っています。